台湾の認証機関NCCに、AQUOS wish5の台湾モデル(SH-M32TW)と思われる機種が登録されていることが確認されました。
この記事では、シャープが展開しているスマートフォン「AQUOS wish」シリーズについて、台湾版と日本版の違いを整理し、ウワサの「台湾版AQUOS wish5(SH-M32TW)」について解説します。
■ そもそもAQUOS wishシリーズって?
AQUOS wishシリーズは、シャープが「ちょうどいい」をコンセプトに展開するエントリー~ミドルレンジのスマートフォンです。シンプルなデザインと堅牢性、そして必要十分な機能が特徴で、若い世代やシニア層にも人気です。
■ 台湾版AQUOS wish4の価格は?日本版とどう違った?
まずは2024年発売のAQUOS wish4を振り返ってみましょう。
- 台湾版(SH-M27TW)
- 発売時定価:7,490新台湾ドル(約34,000円)
- キャリア割引:7,290新台湾ドル(約33,000円)など
- 主な特徴:デュアルカメラ仕様
- 日本版
- 実売価格:3万円台前半(約33,000~34,000円)
- キャリア特価:ドコモ版22,000円、Y!mobile版13,680円など
- 主な特徴:シングルカメラ仕様
台湾版は日本版とほぼ同等かやや高めの価格設定。日本のキャリアモデルの特価販売と比べると、台湾版の方が高価でした。また、台湾版はカメラがデュアル仕様なのも大きな違いです。
■ 最新モデル「AQUOS wish5」台湾版(SH-M32TW)の噂と注目ポイント
2025年夏に向けて、AQUOS wish5の台湾版「SH-M32TW」が登場する見込みです。海外の認証情報やリークをもとに、現時点で予想されることをまとめます。
● デュアルカメラ搭載が確実視
日本版wish5はシングルカメラですが、台湾版はNCC(台湾の認証機関)情報からデュアルカメラ搭載がほぼ確実とされています。wish4に続き、今回も台湾市場のニーズに合わせた仕様となる見込みです。
● なぜ台湾版はカメラ強化?その背景にある市場特性
台湾では、若い世代を中心にスマートフォンでの写真撮影や自撮りが日常的に行われており、カメラ機能の需要が高い傾向があります。スマホアクセサリー店ではセルフィーライトなどの関連グッズが豊富に並び、SNSでの写真共有も活発です。
さらに、AppleやSamsungに加え、OPPO・vivo・Xiaomiといった中国系メーカーが高機能カメラを武器に競争を繰り広げており、ミドルレンジ帯でも複数カメラ搭載が一般的です。同価格帯であれば、カメラが多く高性能なモデルが選ばれやすいという市場特性があります。
こうした背景から、AQUOS wishシリーズも台湾版ではデュアルカメラを採用し、現地ニーズや競合との差別化を図っていると考えられます。
● 日本版から予想されるスペック
過去のAQUOS wishシリーズでは、日本版と台湾版でSoC(チップセット)に大きな違いはなく、基本的に同じものが使われてきたという傾向があります。また、その他のスペックも、日本版がベースになると予想されます。
- 約6.6インチHD+ディスプレイ(120Hz駆動)
- 5,000mAhバッテリー
- IPX5/8/9の防水性能とIP6Xの防塵性能
- 振るだけで鳴る防犯アラート、AI電話アシスタントなどの安心機能
- 5G、Wi-Fi 5、Bluetooth5.3
ただし、台湾版は現地の通信事情に合わせたバンド構成となります。以下は、NCCの認証情報から確認できるSH-M32TW(台湾版)の対応バンド一覧です。
通信方式 | 対応バンド(周波数) |
---|---|
5G NR | N1 (2100MHz), N3 (1800MHz), N7 (2600MHz), N28 (700MHz), N38 (2600MHz), N41 (2500MHz), N78 (3500MHz) |
4G LTE | B1 (2100MHz), B3 (1800MHz), B5 (850MHz), B7 (2600MHz), B8 (900MHz), B28 (700MHz), B38 (2600MHz), B41 (2500MHz) |
W-CDMA | B1 (2100MHz), B8 (900MHz) |
GSM | 850 / 900 / 1800 / 1900MHz |
● 型番とグローバル展開
シャープの型番ルールで「TW」は台湾、「SG」はシンガポール、「ID」はインドネシア向け。AQUOS wish5はグローバルモデルとして複数地域で展開予定ですが、台湾版だけがデュアルカメラ仕様となる見込みです。
● 価格予想と発売時期
- 日本版は3万円台で2025年6月下旬以降発売予定
- 台湾版も同等か、カメラ強化分やや高めになる可能性あり
- 正式発表はこれからですが、NCC認証通過済みで発売は近いと見られます
■ まとめ:台湾版は「カメラ強化」で差別化、日本版は「コスパ重視」
AQUOS wishシリーズは、日本と台湾で「カメラ仕様」「価格」、そして「対応バンド」に違いが見られます。台湾版はデュアルカメラで写真好きにアピール、日本版はシングルカメラでコスパを重視。対応バンドも現地仕様となっており、どちらもAQUOSらしい安心・堅牢な使い心地はそのままです。
以上、台湾版AQUOS wish5について、日本版との違いを中心に整理しました。購入を検討している方やスペック差が気になる方にとって、比較の参考になれば幸いです。